40万円が一瞬で無くなる!
補聴器紛失
それは、お昼頃でした。体調が悪くてデイサービスに
行かなかった父の声がします。
父「補聴器のなか(ない)~」
私は父のベッドに急ぎました。
父が昨夜、枕元に置いていた補聴器がないと言って探していました。父の介護ベッドには手すりがあって、その丁度下の方に、ゴミ箱を置いていました。。。
私も一緒になって探しました。が、嫌な予感がしました。
今朝、慌ててゴミを集めていた時、そのゴミ箱に他のゴミと一緒に、
補聴器ケースが落ちていたので、拾ったことを思い出したからです。
でも、まさか、ゴミ箱に補聴器(両耳)が落ちていたなんて。。。
私は、動揺しました。なぜなら、その補聴器はオーダーで40万円近く
していたからです。
市役所に問い合わせ
私は、すぐに市役所に電話をして、ゴミの行方を聞きました。
先月見たTV番組で、何百万かの札束を誤ってゴミ袋に捨てた人が、
ゴミ収集所まで探しにいき、無事取り戻したのを見ていたからです。
私は、まだ望みがあると思いました。
私 「すみません、今朝、xxx地区のゴミは今、
どこに行っているのでしょう」尋ねました。
職員 「燃えるゴミですよね~。残念ですが、探せないと思います。
燃えるごみは、トラックに入れた瞬間に圧縮されるので、その時点で。。。」
私 「そうですか。。有難うございます。。」力が抜けるようでした。
本当は助けを求めたくて電話を切りたくなかったのですが、
静かに電話を切りました。
私は、どうしようか考えました。
父に叱られると思いながら、事情を説明しました。
父 「掃除をしよったとなら仕方なかさ(掃除をしていたのだったら、
仕方ない)。また買わんばできんね(また買わなければいけないね)。。。」
落ち着いて、怒ることなく言ってくれました。
思わぬ助け
私は何てことをしたんだろうと思ったのですが、すぐに、普通に買う以外に
方法はないか考え始めました。
オークションサイトで何かよい品が売ってないか。。。
すると、ふと思い付きました。父の兄が数年前に亡くなって、確か補聴器を使っていたので、従妹にその補聴器がないか聞いてみようという事を。
探してみると言われ、1,2時間後にメールで見つかったとの連絡が入りました。
私は、長崎市内の従妹の家に急いで、車を走らせました。1時間後に従妹の家に着いて、補聴器を受け取りました。
従妹 「これは、簡易補聴器なので、誰にでも合うと思う。。。もうひとつ別のがあるけど、オーダーで作ったから、合わないと思うよ」
私は、万一のこともあるから、それも持っていきたいとお願いしました。
自宅に到着して、父に2種類の補聴器を渡しました。
父は、オーダーの補聴器に興味を持ち、自分で電池を入れていました。
電池も同じ。。。形やメーカーは父のと異なりますが、
耳の中にすっぽりと納まったようです。
父 「ぴったり。それによ~く聴こえるばい」
さすが兄弟!
反省と感謝
その後、父は、お兄さんの補聴器を愛用しています。
今回、私はゴミ箱に補聴器のケースが落ちているのに、
中のゴミをしっかり確認する事を怠りました。
それより、ゴミ箱をあの位置に置いた私が悪いんです(笑)。
でも、結果的に、父の寛大さ、従妹家族が気持ちよく貸して
くれたことに、感謝しました。
皆様、ゴミを捨てる時はご注意くださいね!!
<応援よろしくお願いします>