中学英語教科書で世界とつながる一歩！～英会話の基礎 スピーチやプレゼンの基礎を学ぶ
今年度から、中学英語教科書が改訂されて、その会話のレベルの高さに
驚かれた方も多く、ネットにもあがっています。
私の地域の中学校も、4月からクラウン（Crown）からサンシャイン（Sunshine）に
変わりましたので、1年生～3年生まで取り寄せました。
まず、手にした時は、久しぶりにワクワク感がありました。
今の私が中学生だとしたら、とても嬉しかったと思います。
なぜなら、会話文が増え、自分を表現する練習も盛りだくさんです。
とても実用的になっており、世界とつながる一歩だと思いました。
これは、大人向けの良い英会話テキストにもなりそうです。
今回は、中学英語教科書1年生について、良い点、注意すべき点も含めて、
私の感想をお伝えしたいと思います。
いい意味で驚いた点
１．ページ上についているQRコード
QRコードがついており、スマホで読み取ると、すぐにそのページや
その課の音声（ネィティブ音声）が聴けます。これまでは、別売りで音声を
手に入れなければならなかったと思います。
この教科書、373円で購入しましたが、音声もついているなんて、
素晴らしい。ただ、その音声は、ノーマルスピードではなく、
中学生用に、ゆっくりの速度となっています。ですから、
大人の英語初心者にも勉強しやすい速度だと思います。
QRコードは右上です。↓
２．小学生で習った英語、英単語
巻末資料に、小学校で学んだ単語のリストがありますし、教科書の最初には、
小学生で習った英単語やフレーズが出てきます。その量の多さに私はびっくり。
小学生の時、こんなにたくさん英語を習っているんだと改めて、
驚きました。フォニックスのルールもあり、学生たちの発音がかなり
良くなっているのではと思います。
３．会話重視の構成
課にすると、小学生英語のおさらい部分を除いて、10プロラム、
10課ということでしょう（教科書では、Programとなっています）。
マンガを多く取り入れた、英会話中心の構成です。その中には、
ハンバーガーショップでのオーダーの仕方や道案内、
絵葉書の書き方など、英会話旅行編も盛り込んだような内容も
あります。実践的です。
エクササイズには、ペアワークもたくさんあります。私の頃のように、
先生が黒板に文法のポイントを書いて、説明、といった形式ではなく、
授業中、生徒が声を出して練習する場が多く、設けてあります。
４．スピーチやマッピングの基礎
これからの時代、自分の考えを発表したり、説明する力を求められる
ので、マッピングの基礎やスピーチの基礎の勉強が入っていることは
とてもいいと思います。
スピーチの基礎である ①導入 ②展開 ③まとめが3課ぐらいから
入ってきて、その後も何度か出てきます。この繰り返しは、
基礎を理解するのに効果的だと思います。
５．アクションカード
巻末資料の最後に、絵カードが34枚ついています。その絵の後ろには、
英語で動詞と目的語が書いてあるので、カードを使って、
いろいろな学び方ができると思います。
たとえば、教科書の問題の中に、先生が絵を指して、
子供に英文を言わせたり、ペアを組ませて、練習させたりできます。
文字でなく、絵を見て、英文を出せるようになると、
英会話力アップに役に立つと思います。
では、良い点だけはなく、注意しなければならない点を
挙げたいと思います。
注意すべき点
１．単語の量
先にお伝えしたように、単語数はかなり多いと思います。
小学生の時、楽しく勉強した生徒ばかりでないと思うと、更に、
単語やフレーズが増えることによって、できる子とできない子の
差が大きくなると思います。
２．文法の問題
以前は、中学2年生で出ていた構文も1年生で入っています。
最初の１課（program）２課から、be動詞、一般動詞、疑問文、否定文…
盛りだくさんの英文が入っています。小学生の時から、
フレーズを暗記しているお子さんたちは、
混乱せずに、これから文法のルールを学び、応用できるのか？
この点からもできる子とできない子の差が広がるかもしれません。
３．先生方の採点方法
これまで、〇、×形式で評価されていた試験中心の英語ですが、
各自のプレゼンやスピーチの評価をする場合、表現はもはや
一つではありません。
子供達の発表した英文や、回答を評価をする際には、迷われたりする
ことも多いのではないかと思います。
特に昨年度までは旧教科書を使い、今年度から新しい教科書を使用
となると、先生方も生徒も大変だと思います。
４．実際に学生にインタビュー
早速、この教科書の印象について、たまたま、本屋さんに来ていた
中学1年生2名に教科書の感想を聞いてみました。すると、
意外な答えが。。。
難しいとか思わないらしんです。理由は、小学生の時、習っていたし、
塾や通信講座？ですでに英語を勉強していたから、特に抵抗はない
とのこと。少し、安心。
この田舎町の中学1年生の感想が、こうですから、都会の学生さん達は
もっと勉強した人が多いでしょう。
しかし、そのような生徒さんも、どれくらい英語が
分かっているのか。。。？今後もついていけるのか？
上の注意すべき点を考えながら、この教科書をうまく使っていくには、
塾や英語スクールの先生方、親御さんのサポートも必要になってくると
思います。私たち、大人が英文法を再度、見直し、学生、お子様達の
英語の理解をサポートしていければと願います。
（このブログに3分でおさらい中学英文法もありますので、
よかったら、ご覧ください笑）
以上述べたことより、中学英語教科書は、いくつか注意すべき
点があるかと思いますが、これから国際社会で生き抜く子供たちの
英語の基礎を身に着けることに役立つとともに、
大人が勉強してもよい、したほうがよいテキストだと思います。
教科書を扱っている書店で、373円で購入しました。
アマゾンでも買えます。
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